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岩手くずまきワインとは?
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葛巻(くずまき)町はどんなところ?
- 岩手県北部に位置する葛巻(くずまき)町は、本州一の酪農郷と言われるほど、酪農が盛んな町で、高地の特性を活かした風力発電に取り組んでいます。町のキャッチフレーズは「ミルクとワインとクリーンエネルギーのまち」です。
葛巻町の年間平均気温は約8.5℃、年間日照時間約1,500時間、平均標高400mの高地冷涼な気候風土です。 -
地域を支えてきた「山ぶどう」の存在
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- 日本の土着品種「山ぶどう」は、一般的なぶどうと比べて果粒が小さくて果皮が厚く、伸びやかな酸味を持っています。
岩手県では、山ぶどうは古来より、増血に効果があるとされ、産前産後や滋養強壮に、貴重な栄養源として愛飲されてきました。
赤紫色の果汁は、酸味が強く、他のぶどうにはない数々の特徴があります。山ぶどうの濃い赤紫色は、抗酸化物質ポリフェノールのアントシアニジンによるものです。アントシアニジンは、活性酸素の生成を抑え血液をサラサラにし、血圧を下げるとも言われています。
また、鉄分や体の代謝を活発にし、疲労回復を助けると言われるリンゴ酸等の有機酸を豊富に含みます。
山ぶどうは、このような優れた点を持つ一方で、果実が小さく搾汁率も低いため、希少な品種とされてきました。
葛巻町は、決してぶどう栽培に適した土地ではありませんが、その中でも、山ぶどうは比較的寒さにも強く、町の周辺にも昔から自生していました。岩手県の県北地方では、「さんと見舞い」といって、絞った山ぶどうを瓶に詰め、お産をした女性のお見舞いに使われるなど、山ぶどうはこの地域の歴史や風土に深く根ざした産物でした。 -
山ぶどう栽培の難しさとは?
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- もともと葛巻町を含む岩手県北部には、山ぶどうが自生していて、山ぶどうを搾って飲む風習がありました。色が濃く、豊かな酸味を持った山ぶどうは、貴重な栄養源としてこの地域に住む人々に深く関わっていました。
葛巻町は、年間の平均気温が約8.6℃、平均標高が400mの高地冷涼な気候風土です。真冬には-10℃を超す日もしばしばあり、寒さの中での山ぶどうの冬季剪定は、大変な作業です。
一般的な果実の雄しべ・雌しべの自家受粉ではなく、山ぶどうは、さくらんぼやキウイ同様、雄樹(おぎ)雌樹(めぎ)の雌雄異株のため、春先に受粉作業をしなければならず、人の手がかかります。
また、元々山々に自生していた品種なので、樹勢が強く、樹間(ぶどうの樹と樹の間)が狭いと、枝同士が絡み合い病気の元になってしまいます。約6メートルの間隔を空けて栽培をするなど、山ぶどうの性質に配慮して、栽培を行っています。 -
岩手くずまきワインのご紹介
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- 岩手くずまきワインでは、1986年創業以来、岩手県産山ぶどうをはじめ、日本ぶどう100%で醸造しています。
当時の葛巻町の町長・高橋吟太郎氏が、自生している山ぶどうに着目し、栽培とワイン造りを始めました。
今では日本全国に300を超えるワイナリーがある中、日本の土着品種である、山ぶどうを使用しているワイナリーは少なく、日本ワインの中でもより、個性のある品種です。
現在、葛巻町を中心に近隣市町村の農家で栽培した山ぶどうを集荷しています。また、当ワイナリーで管理している山ぶどう畑が、町内に数カ所あります。
圃場を管理する従業員は計5名で、雨の日も雪の日も、自然の力強さを感じながら、日々山ぶどうと接しています。 -
Jワインについて
- JWINEとは、「日本ワイン」の「新しい価値」を発信するブランドです。
今では、世界からも注目される「日本ワイン」ですが、今まで曖昧だった「日本ワイン」と「国産ワイン」のガイドラインが明確になりました。「JWINE」と呼ばれている「日本ワイン」は全て100%日本産のぶどうを使用したワインのみです。
<「日本ワイン」と「国産ワイン」の違い>
・日本ワイン=国産ぶどう100%を使用して国内製造されたワイン
・国産ワイン=海外から輸入したぶどうや濃縮果汁を使用して国内で製造されたワイン
私たちは、世界からも注目されている「日本ワイン」を一人でも多くの方に知っていただき、その素晴らしさを伝えていきたいと思います。
造り手の真摯な思いや、価値ある日本ワインの情報を広く正しく伝える役割が「JWINE」にはあります。
※「JWINE」は国分グループ本社の登録商標です。 -
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商品について
- 「風」の原料となる、リースリングリオンは日本生まれの品種です。岩手県内で栽培が盛んで、キレのある酸と果実味を持ったぶどう品種です。
「ゆい」は日本の土着品種「山ぶどう」を使用しています。山ぶどうは一般的なぶどうと比べ、果粒が小さくて果皮が厚く、伸びやかな酸味を持ったぶどうです。日本生まれの品種と日本の土着品種を使用した味わいをお楽しみください。 -
岩手くずまきワイン風ゆいセット
- 日本生まれのぶどう品種リースリングリオンと、日本の土着品種山ぶどうを使用したワインをお楽しみいただけるように、2本セットを企画しました。
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風
- 風の原料となっているリースリングリオンは、日本生まれの品種です。岩手県内で栽培が盛んで、キレのある酸味と果実味を持ったぶどう品種です。
- 白ワイン
内容量:720ml
アルコール度数:11%
味わい:辛口
品種:リースリングリオン -
ゆい
- 岩手県葛巻町、八幡平市など、岩手県北産ぶどうを贅沢に使用した、やや甘口の赤ワインです。山ぶどうのコクと酸味が甘さを引き締め、飲み飽きない飲み口に仕上がっています。各産地が結ばれたこのワインを飲んで楽しんでいただくことで、皆様が結ばれ、皆様の幸せな時間を結ぶワインでありたい、という思いを込めたワインです。
- 赤ワイン
内容量:720ml
アルコール度数:低アルコール 7%
味わい:やや甘口
品種:キャンベルアーリー、山ぶどう -
お届けについて
- ご購入から2週間程度でお届け
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飲酒は20歳になってから。飲酒運転は法律で禁じられています。
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妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。お酒は適量を。