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長期熟成酒の新しい味わいを求めて~開発のあゆみ~
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- ワインやウィスキーのように、日本酒も熟成によって新たな価値が生まれるのではないか。
そんな思いを抱きながら、1959年、福光屋は長期熟成酒の研究を開始しました。日本酒の業界では、酒を熟成させることなど、論外とされていた頃のことです。 -
- 幾種ものタイプの原酒の貯蔵条件を変えながら、長年にわたって研究してきた結果、美しい色合いと穏やかな香り、そして深い味わいを持つ、まったく新しいタイプの酒が誕生したのです。
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熟成が酒の味わいを深くする
- 搾りあがった新酒は、それぞれの酒質に適した温度で、短くて6ヶ月、長期にわたると何十年も貯蔵熟成されます。
熟成の過程で、いわゆる甘酸辛苦渋の調和が取れて、まろやかな深い味わいが生まれます。 福光屋では、定期的に熟成中のすべての原酒の利き酒をし、味と香りをチェックしています。はじめにイメージした通りに熟成が進んでいるかどうかを確かめ、さらにその後の貯蔵条件を決める手がかりとしています。 - 酒を酒で醸す平安期宮中の製法を再現、高貴な甘口酒
「貴醸酒」酒造年度1976年 - 仕込み水の代わりに酒を使って醸す、平安期宮中の製法を再現した贅沢な酒。
熟成による、重厚で複雑な甘さと香りが楽しめます。 -
- 商品スペック
製造区分:貴醸酒、原酒
容量:500ml
アルコール度数:15度
原材料:米、米麹、清酒
使用米:全量酒造好適米使用 五百万石100%(石川県産)
精米歩合:70%
日本酒度:‐46
酸度:2.6 - 贅沢に米麹だけで仕込んだ、深い味わいの濃醇な甘口酒
「全麹純米酒」酒造年度2000年 - 本来は、米と米麹で仕込むところを、全量米麹で醸した、馥郁(ふくいく)たる甘口の純米酒。15年を超える熟成を経て甘味と酸味が調和します。
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- 商品スペック
製造区分:純米、原酒
容量:500ml
アルコール度数:16度
原材料:米、米麹
使用米:全量契約栽培米・酒造好適米使用 山田錦100%(兵庫県多可町中区産)
精米歩合:70%
日本酒度:‐16
酸度:3.8 - 四季の気温の変化のままに長期熟成させた、甘口純米酒
「濃熟甘口酒」酒造年度2006年 - 契約栽培した山田錦を使用し、おおらかに醸した甘口の純米酒を、四季の気温変化のままに熟成。甘味と酸味のバランスが絶妙です。
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- 商品スペック
製造区分:純米、原酒
容量:500ml
アルコール度数:18度
原材料:米、米麹
使用米:全量契約栽培米・特別栽培米・酒造好適米使用 山田錦100%(兵庫県多可町中区産)
精米歩合:65%
日本酒度:‐24
酸度:3.0 -
楽しみ方
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- 豊かな香味を存分に楽しんでいただくために、たっぷりとしたワイングラスでお飲みください。
飲む温度は常温がおすすめです。手のひらで少し温めると、さらに香味をお楽しみいただけます。
夏は少し冷やしても、美味しくお飲みいただけます。 -
地酒蔵元 「福光屋」の酒造り
- 福光屋は、寛永二年(1625年)創業。金沢で最も長い歴史を持つ酒蔵です。
百年の時をかけて、酒蔵に辿り着く清冽な仕込み水と、良質な酒米に恵まれ、
伝統の職人技を受け継ぎながら、390年の歳月にわたって、酒を造り続けてきました。
瑞穂の国の酒として造り、飲み続けられてきた日本酒が、未来に向けてどうあるべきか。
福光屋は、酒造りの原点に立ち返り、2001年に米と水だけで造る純米蔵になりました。
生産高1万石以上の酒蔵では、日本初のことです。
「伝統は革新の連続」を家訓に、あくまで理念は変えず、
時代の変化をしなやかに受けとめながら、日々新たな伝統を創造していく。
それは、幾世紀もの間繰り返してきた、福光屋の姿勢です。 -
- 1. 職人魂の酒造り
冬、辺りが冷気に包まれる頃、酒蔵には張りつめた空気が漂います。酒を醸す。
蔵人たちによって、一瞬も気を抜けない仕込みの季節が始まります。
福光屋の酒造りは、自然が主役。寒の水と吟味された酒米。これら自然の恵みと、酵母や麹カビといった微生物たちによって、酒は醸し出されます。
蔵人の役割は、自然の原理がうまく働く場を作ること。そして、主役である微生物が気持ちよく活躍できる環境を整えること。自然に敬意を払い、自然の力を最大限に引き出すための知恵と工夫を授かるために、蔵人は手造りにこだわります。
いい酒を造りたい。そのためには、できる限りあらゆることを試してみたい。福光屋の酒造りを支えてきたものは、蔵人たちの職人魂です。 -
- 2. 恵みの百年水
福光屋の酒造りを支えるもの、そのひとつに水があります。
水の良し悪しは、酒の味わいに大きく影響します。福光屋の仕込み水は、生まれたて百歳。霊峰白山の麓に、一世紀前に降った雨が地中深く浸み込み、幾重にも重なる貝殻層をくぐり抜ける間に、酒造りに最適な成分をゆっくりと溶け込ませながら、実に百年の歳月をかけて福光屋の蔵に辿り着きます。
ゆったりと悠久の時を過ごした水は、まさに自然の恵みとなり、福光屋の直下150メートルの地中から渾々と湧き出しています。
酒蔵にとって水は命。福光屋が創業以来、現在の地を一歩も動かず酒を造り続けてきたのは、このかけがえのない「恵みの百年水」があるからです。 -
- 3. 契約栽培米
兵庫県多可町中区。酒米の最高峰「山田錦」発祥の地。
酒米は栽培地が限られるうえに、育成が難しいものです。しかし、米は本来持つ自然の力を発揮できる最適な土壌のもとなら、多少の気候変動にも負けず、立派に育ちます。
福光屋では、昭和35年から中区坂本の農家と契約栽培を行い、土づくりからともに取り組んでいます。稲が気持ちよく育つ環境を整えるために、知恵と工夫を尽くす職人魂が、ここにもあります。今では長野県木島平で「金紋錦」、兵庫県出石で「フクノハナ」、富山県福光と石川県白山で「五百万石」を契約栽培しています。
良質の酒米を十分に確保できるからこそ、それぞれの酒米の個性を納得いくまで見極め、仕込みによって使い分けることができるのです。 -
- 4. 伝統技術
表情を見る、香りを嗅ぐ、味をみる、感触をみる、音を聴く。
蔵人は、酵母や麹の微妙な変化を、五感で感じ取ります。
酒造りの主役である微生物が、気持ちよく活躍できるように、昼夜を分かたず的確な手入れを行います。自然の摂理と真正面に向き合い、精神を集中させて手入れを行うことで、よりよい工夫につながるひらめきを得ることができるのです。
蔵人が手造りにこだわる理由が、ここにあります。
醸造とは自然の営みであり、人の手による仕事を機械で置き換えることは到底できないこと。伝統技術に息づく手法の中に、本当の意味があることを知るとき、未来の酒造りにつながる工程ができあがります。
福光屋の伝統技術は、先端の裏づけを得ながら進化し続けています。 -
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飲酒は20歳になってから。飲酒運転は法律で禁じられています。
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妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。
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お酒は適量を。